1.綿糸の加工方法
綿糸とは原綿繊維が紡績技術を経て加工された糸です。紡績の異なる技術によって、カード糸とコーマ糸に分けることができます。
(1)カード綿糸とは、コーミング工程を経ずに一般的な紡績方式でカードした糸のことを指します。 繊維の平行度が悪い、構造が緩い、毛羽立ちが多い、糸数が少ないなどの特徴があり、一般的に低品質です。 このような糸は、Tシャツなどの比較的低価格品の原料として使用されます。
(2)コーマ糸とは、コーマ工程を経て余分な短い糸繊維を除去して紡がれた糸のことで、綿コーマ糸、ウールコーマ糸などがあります。 糸の繊維は平行度、均一度、平滑度が高い。その分コストが高いコーマ糸は、高級織物を織るのに多く用いられます。主に精紡、ギャバジン、ツイード、ウールセーターなどの高級生地やニットの原料として使用されています。
2.綿糸の吸湿機能
綿糸は吸湿性に優れた特性を持っていて、一般的に綿糸は大気中に水分を吸収し、その含水率は8%~10%に達することができることから、純綿の織物に触ってみると、柔らかい感じがして、決して硬くはありません。綿繊維の湿度が高くなると、周囲の温度が高くなり、木綿繊維自体に含まれている水分が徐々に蒸発して水分バランスを保つことで快適性を実感できます。
3.綿糸の保湿性
綿繊維自体には多孔性、弾力性が大きいなどの利点があるため、綿繊維間には大量の空気を溜めることができます。空気中には適量の湿度が含まれているため、綿糸、純綿タオルなどの純綿織物は、保湿性能が高く、使用しているうちに温かみを感じることができます。
4、綿糸の耐熱性
綿糸は、110℃で綿布上の水分の蒸発だけを促すことができるものの、綿繊維自体を傷つけることがないため、純綿織物の洗濯耐久性は高くなっています。
5.綿糸の耐アルカリ性
純綿織物はアルカリに対する耐性も比較的に高く、綿繊維はアルカリ性の強い溶液に入れても繊維が破損しにくい特徴があります。
6、綿糸の高い衛生度
綿繊維は天然の植物繊維であり、その主要な成分はセルロースです。綿織物と皮膚の接触には刺激が少ないなど、常に着用していても人体に有利であっても無害であるため、衛生度が高く、衛生性能も良い素材です。
また、綿糸で作った衣服や寝具はしわになりやすいものの、水洗いすることでしわの跡が消えます。干すときは、必ず純綿で作られた製品を一度平らに伸ばし、自然に乾かす必要があります。